臨書とは臨模、臨写ともいい、模する、写す、真似する、いわゆる模写することをいいます。
古典の名品を学び、自分の書の肥やしと致します。
この時ただ単に目に見える形のみを追って習うことではありません。
一本の線や点はどのように筆が使われているのかを直接、師を通して学びます。
(師なくしては会得できない世界です)
用筆法又は運筆法と言われる筆の使い方を会得することが書道上達のコツです。
それは、
▷数学で言えば方程式のようなもの
▷大工さんで言えば柱の立て方、骨組みの組み方を学ぶのです。骨格なくしては家は建ちません。壁(見た目)がどんなに美しかろうと倒れてしまいます。
▷料理人で言えば包丁の使い方を学ぶのです
書は筆を使いこなす職人的世界です。
職人芸の窮まったところ
玉筍庵 純陽子